2017年9月14日木曜日

トラムウエイ キハ23をパワトラで動力化

トラムウエイのプラスチック製16番模型車両は、安価ながらよく出来ています。
方向幕などの付属品も、ブラス製品よりも充実しています。
キハ23が初めてプラスチックで模型化されたので早速購入しました。
キハ45系はキハ10系の代替用に製造されましたが、製造両数が少なく
あまり目立った存在ではありませんでした。
ローカル線でキハ45系だけの編成は見たことがなく、多くは10系、20系と混結してましたね。

手持ちの10系、20系気動車たちは天賞堂パワトラ動力が多く、これらと連結することを考えて
トレーラー車をパワトラWB26Bでお手軽に動力化することを試みました。
思ったより簡単で、2-3時間で出来ます。ご参考までにご紹介します。


まずは、ライト基板からコネクタを抜いてから車体を分解。上回りと座席には手を加えません。


鉄製のウエイトと、燐青銅製の集電板を外します。
オリジナルの集電板を、改造後も利用します。


裏返して動力化する方の台車を外します。
スペースの関係で、エンジンの無い方の台車にパワートラックを組み込みます。
実物とは違ってしまいますが、割り切りました。


台車を分解。台枠のみ再使用します。


パワトラ付属の金具を置いて位置を確認し、パワトラWB26Bが入る穴をマーキング。


糸鋸で穴を開けました。


ネジ穴を2つ開けて2mmネジとナットで固定。良さそうです。
パワトラの集電端子にはφ0.2の短い燐青銅線をハンダ付。
これらヒゲ状の先端が、製品オリジナルの燐青銅板に接触し、通電します。
こうしておけば改めて配線を引き回す必要がありません。


パワトラ付属のスペーサを使って高さを調整。4枚使いました。


オリジナルの台枠をパワトラに取り付けます。
そのままでは当然付きませんので、取付金具(梁)を作りました。
2つの穴はφ1.5で、ここに1.4ネジを通し、パワトラの底板に開けた穴にねじ込んで固定。


取付金具(梁)をネジ止めしてから、万力で軽く保持して様子を見ました。
上端に薄いプラ板を貼って調整。よさそうです。


金具にゴム系接着剤をたっぷり塗り、オリジナルの台枠を置きます。
多少がたつくときはプラパテを追加しました。適切な位置になるように調整して放置。
接着剤の固着後、反対側も同様に行います。
なお、台枠の裏面の突起は予め削っておきます。


出来上がった台車をネジ止めすればすぐに走行可能です。
鉄製ウエイトの一部を削らないとショートします。ご注意ください。

 

これでOK。問題なく動作しました。ライト類も点灯します。



無事、パラトラによる動力化が完成しました。
45系気動車の編成は、10系20系はては40系58系との混成が当たり前ですから
好みの編成が出来るように全車両を動力車としたほうがよく、パワトラがうってつけです。
走行性能があまり良くないし、DCC化不能だし、ベストの選択ではないとは思っていますが、他に選択肢がありません。