2017年10月8日日曜日

鉄道模型レストア記録 エンドウDD13

オークションで、エンドウの旧製品のDD13を入手しました。
当時買ったことはありませんでしたが、比較的安価で入門機として普及していたように思えます。
普及製品のご多分に漏れず、ディテールが少なくあっさりしています。


ジャンクということでしたが、大きな痛みもなく、外観は良好です。
しかし動きません。車輪を見ると汚れはまったくなく、ほとんど走行していなかったようです。


車体を分解してみて理由がわかりました。2つの台車のボルスタが両方共はんだ付けが外れて取れています。オーナーが修理しようとしたのでしょうか、セロテープで止めた痕がありました。
涙ぐましい努力です・・・。



下回りの塗装を剥離しました。フレームは真鍮ではありません。エンドウお得意のブリキでしょうか。
手すりは真鍮線でしっかりとはんだ付けされています。これなら曲がることはあっても、取れることは無いでしょう。


外れたボルスタをしっかりとハンダ付け。ボルスタはボンネット部分の内側にはまり込むようになっていて、ハンダをたくさん流すと車体がフレームに密着しません。それでハンダの量が不足し、外れたのでしょう。購入時に壊れていた?


オリジナルのモーターは使用せず、缶モーターに換装します。走行性能の向上が期待できます。
モーターは中華製のモータ。EN-22互換でそれよりも強力と噂されているものです。
オリジナルのモーター台に簡単な加工すると、いい具合に収まります。しかも、モーターの横幅はボンネットの内寸と同じで、ピッタリとはまり込みます。


台車に電極を付け、絶縁側からも終電するようにしました。
テストしたところ問題なく動きます。


塗装の前に少しだけディテールを追加しました。
エアホースはロスト製、テールライトはエコーの内バメ式、解放テコはそれらしく曲げてデッキにハンダ付け。解放テコ受けは省略です。


塗装しました。スムーズに動きます。下回りは完成です。


上回りは状態が良かったので、そのまま使用します。
手すりに白を色差し、ラジエーターを黒で色差しするとともに、レタリングを追加しました。
これだけでずいぶん印象がよくなります。手すりなどを追加しようと思いましたが、それはまたの機会に。



窓ガラスを入れてレストア完了です。まさにDD13です。
エンドウ製DD13はチープだと思ってましたが、基本が良いので少し手をかけるだけで見違えるようになりました。


仕上げとしてナンバープレートをエッチングで作成。


貼り付けて完成です。


エンドレスでテストランしました。ウエイトが十分積まれているので牽引力はバッチリです。
集電を改良したので止まることなく、発進はとてもスムーズでスローもよくききます。
入換機として文句なしです。
ギア音が高めですが、そもそもディーゼル機関車はやかましいので却って実感的です。
止まっているときにもノイズがほしいくらいです。

やはり金属製の機関車は良いですね。当鉄道の主力機になりそうです。
40年くらい前の古い機関車が蘇りました。

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