1989年10月に、当時開通したばかりの瀬戸大橋の見学を兼ねて下津井電鉄へ行きました。
ローカル私鉄(しかもナローゲージ)のご多分に漏れず、経営的に苦しかった下津井電鉄ですが、
瀬戸大橋の開通の観光ブームにあわせて観光鉄道への脱皮を図り、電車・設備が新しくなっていました。1989年といえばバブルの絶頂期。資金調達が容易であったので、賭けたのでしょうね。
下津井電鉄の児島駅です。大変洒落た駅舎ですね。
大都市郊外の私鉄のようです。とてもローカル私鉄とは思えません。
「下津井コーストライン」の愛称もかわいいです。
入ってみるとテーマパークのような雰囲気です。
ホーム全体が屋根で覆われています。そのため暗く写真撮影には不利ですが
その代わりデッキから屋根上を撮影できます。
いきなりですが、終点下津井駅に到着です。こじんまりとした駅舎です。
内部に蒸気機関車時代の写真が飾って有りました。
下津井は港町で瀬戸大橋を遠くに見ることが出来ます。 いい天気です。
構内には謎の蒸気機関車がいました。B型サドルタンクです。
こんな機関車がいるとは知らなかったのでびっくりしました。
連結されている客車はまるで遊園地の客車なので、外見を似せた偽物SLかと思ったのですが、
キャブを覗くと本物のように思えます。
本物であったら走っているところを見たかった。
貨車ホカフ9とホトフ5です。実際に使われていたかどうか知りませんが、きれいに整備されていました。いかにもナローゲージの貨車らしく好ましいスタイルです。
これが話題の「メリーベル号」 。ピカピカの新造車で、アメリカンスタイルをしています。
改めて見ると二重屋根だったんですね。
今日は天気が良いので、トロッコ列車のような開放感あふれる車内は気持ちよさそうです。
乗客は観光バスで乗り付けた団体客でした。「メリーベル号」本来のお客さんです。
有名な 下津井の大カーブで「メリーベル号」を待ちます。
雑草が生い茂っており、下回りが隠れてしまいました。
帰りは鷲羽駅で下車。 可愛い電車よ、さようなら。
展望台からは瀬戸大橋が一望できます。
向こうの山々は四国。こうしてみると近いですね。
で、JR児島駅に到着。整備されたばかりの立派な駅でした。
この後、下津井電鉄の鉄道路線は廃止されてしまいましたが、訪問時はとても元気でした。
当時を偲ぶよすがとして、懐かしい写真をアップ致しました。
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