2017年11月28日火曜日

夢屋DF41製作記2

DF41は、国鉄がディーゼル機関車を導入しようとした際に、各メーカーに試作させた電気式ディーゼル機関車です。汽車会社製です。すでにDF50が登場した後であったので国鉄に採用されず、短命に終わっています。梅小路に配置され、山陰線で活躍しました。関東在住の者にとっては馴染みがありませんが、模型の世界ではそんなこと気にせずに楽しみましょう。

実物が試作機ということにあやかって、模型でも新機軸を盛り込みます。
とはいっても市販のデコーダを使用してDCC化するだけですが。当鉄道のDCC歴は浅いので、場数を踏もうと言うわけです。


大型機関車なので、デコーダは天井に余裕で収まります。
接点を自作して取り外しが簡単になるようにしました。


さて、試運転です。問題なく動きます。


ヘッドライトとテールライトはいずれもLED。明るく輝きます。
DCCにすれば、ヘッドライトとテールライトを同時に点灯させる、という芸当もできます。


塗装とレタリングで、完成です!!
DF41の実物の塗装は何種類かあるようですが、梅小路に配置されたときのツートンカラーにしました。上半分が薄い茶色、下半分が濃い茶色だそうです。
比較的似てると思われる関西急行色、クリーム3号とぶどう色3号をチョイスしました。
他のディーゼル機関車とは全く異なり、いかにも試作車です。


前面は、電気機関車のEH10によく似てますね。当時の最新モードだったのでしょう。

ともあれ、当鉄道に新鋭機関車が導入されました。

2017年11月26日日曜日

夢屋DF41製作記1

16番(HO)のキットメーカーに夢屋があります。
渋い機関車を真鍮製キットとしてリリースしていました。好きなメーカーのひとつで、いくつか組んだことがあります。

友人が国鉄の試作電気式ディーゼル機関車DF41の夢屋のキットを持っていると知り、譲ってもらいました。この手の試作車は好きなんですよね。早速着手しました。


特に問題なく、車体の組み立てが完了。 飾り帯や手すり、屋根上を取り付ければ上回りは完成です。


下回りは、ギアボックスから組み立てるので手間がかかりましたが、組み立て完了。モータを載せてテストすると動きました。車輪の回転が少し渋いので調整に手間取りましたが、ほぼ問題ないレベルまでになりました。


ここで大問題が発覚。台枠(ダミーで車輪は支持しない)をギアボックスに取り付けるのですが、あれ? なんかおかしい。よくよく見れば、4つ同じものが入っていた。本来、左右それぞれ2つづつのはず。これって部品を詰める際のミスだよなあ。どうにもなりません・・・orz。

20年くらい前のキットだし、メーカー対応してくれるかなあ?
ダメ元で夢屋さんに問い合わせ。返事を待つこと3日・・・。
部品を送ってくれました、やった!! 夢屋さんありがとうございました。
他メーカーのキットでもパーツ欠品の問い合わせをすると、ちゃんと対応してくれます。
鉄道模型メーカーは誠実です(当たり前か)。さすが、なくなっちゃったメーカーは無理ですが。 


 無事に未塗装完成となりました。
次は仕上げです(これが大変)。

2017年11月24日金曜日

懐かしい貨車の紹介 番外編 弘南鉄道の貨車たち

私鉄でも貨車輸送を行っていました。
秩父鉄道や東武鉄道が有名ですが、
70年代末期でもほそぼそと続けている地方私鉄があったようです。
青森の弘南鉄道の貨車の写真があったので、ご紹介します。
いずれも1978年8月の撮影です。


 小型のワフ511です。東武鉄道にも似たようなワフがあったような。
地方私鉄のワフと言えば木造が多く、いかにもローカルという味わいがありましたが
これは鋼製で近代的な外観をしていますね。しかし、台車はシュー式で古めかしいです。


小型のト59です。ありふれた木造の無蓋車ですね。
模型でこういった車両が何両かあるとローカルムードが引き立ちますね。


鋼製有蓋車のワム21。
ワム90000とほぼ同じように見えます。
模型にするならKATO製品のレタリングを変えればOK。


おまけ、弘南鉄道のED333。移動中に偶然出くわしました。
いまだ健在だという噂ですが、もっぱら除雪用で貨車を引くことはないようです。
単機回送とばかり思っていましたが、貨車を1両牽いていますね。
側柱が見えることから鉄製有蓋車のテラ1でしょうか。

以上、番外編でした。

2017年11月22日水曜日

懐かしい貨車の紹介 ワサ1

ワサ1 (友人YH氏撮影)川島
ワサ1は、2両だけ試作された有蓋車です。
まさにレアな形式です。詳しい解説は専門書や他のサイトに譲るとして
こんな形式が身近なところにいたとは驚きです。
貴重な機会を活かしてカメラに納めた友人YH氏に敬意を表します。



2017年11月20日月曜日

懐かしい貨車の紹介 ワム20000 ワム21000 ワム2000

ワム20346 1972年原ノ町
 
ワム20000は、鋼製で新製された初めての有蓋車です。
これ以前の有蓋車は木造でした。
スム1に木製の内張りを設け、温度上昇を抑えるようにしたもので
内張り固定用のボルトが現れている点が違いますが
外観はほとんど違いはありません。
スム1は台車がシュー式でしたが、ワム20000はリンク式でした。
この車両は2段リンク式に改造されています。
よくぞここまで長生きしました。
 
 ワム21710 1971年小山

ワム21000は、ワム20000に続けて製造された鋼製有蓋車です。
X字の補強がある扉が珍しいですね。
昭和初期の不況のために製造が打ち切られ、より小型のワ22000に移行しました。
しかし、ワ22000よりも長生きです。
確か1000両製造され、1970年3月末で641両残っていますから、かなりの残存率ですね。
製造当初はリンク式でしたが、この車両は2段リンク式に改造されています。

ワム2396 1971年小山

ワム90000と区別がつきませんが、車輪が短軸であるために別形式とされたようです。
レアと言えば、レアです。

2017年11月17日金曜日

懐かしい貨車の紹介 レム400とワム400

 レム478 1972年原ノ町
レム400は冷蔵車ですが、レ12000の密閉型の扉と違って
普通の有蓋車と同じような扉を備えています。
そのため密閉性に劣り、温度上昇が避けられなかったために
荷主の評判は悪かったようです。

ワム413 (友人YH氏撮影)
そのため、冷蔵車から有蓋車に改造されました。
色が白から黒に変わっただけで、外観は同じですね。
補修塗りが目立ち、痛々しい。


2017年11月15日水曜日

懐かしい貨車の紹介 ヨ2000


ヨ2093 1980年新津
ヨ2000は、最初から車掌車として昭和初期に製造された最初の鋼製貨車です。
それまでは2軸古典客車を改造して車掌車にしていたとか。
車掌さんに評判が良かったために
国鉄貨物末期まで残っていたのでしょうね。
ヨ5000の初期車は、ヨ2000と形態が似ているそうですが
こちらは見かけたことはありません。
レアな形式で、あとにも先にも新津で出会っただけです。
撮影におあつらえ向きの位置にいたのでラッキーでした。 
ヨ2000の模型はありませんでしたが、最近ワールド工芸からキットが発売されるようです。
こんなレアな形式も発売されるとは、良い時代になったものです。


2017年11月13日月曜日

懐かしい貨車の紹介 ヤ400

ヤ405
「信号機器専用」と表記されています。配給車みたいなものでしょうか。
元は有蓋車(ワム60000?)で外観は全く変わりませんね。
模型化するなら、アクラスのワムのレタリング変更で済みます。

2017年11月10日金曜日

懐かしい貨車の紹介 ポム200

ポム347 (友人YH氏撮影)
「ポ」は陶器車の記号。
車内には陶器を収納するための棚が設けられていたようです。
陶器車は、有蓋車を改造して作られることが多いのですが
ポム200は、ウ100(豚積車)を改造して作られたもの。
車端にはベンチレータがありますし、
扉の位置が中心にないのも豚積車の名残です。
益子の陶器を運んでいたのでしょうか。
ポム200の写真はほとんど公開されていませんので、ここにアップしました。
形式写真として通用する貴重な写真だと思います。
いつか16番で製作したいものです。


2017年11月8日水曜日

懐かしい貨車の紹介 ヒ600

ヒ735 1979年新見
「ヒ」は控車の記号。
控車とは、貨車の入換の際に作業員が使うものですが
連絡船の入換にも使われていましたね。
当時、貨車の入換はあちこちで行われていましたが
控車を見たことがありません。
新見駅で使用中のようですが、
使用しなければならない特別な理由があったのでしょうか。


2017年11月6日月曜日

懐かしい貨車の紹介 ツ4000

ツ4048(友人YH氏撮影)
通風車はあまりみかけず、あったとしてもツム1000でした。
ツ4000はツム1000よりも小型で、
戦前製のツ2500(天賞堂から模型が出ていますね)に相当します。
こういう小型の貨車も模型の編成に入れたいのですが
製品化されていませんね。
自作しようとしても、たくさん開いた通風口が難物です。



2017年11月3日金曜日

懐かしい貨車の紹介 タム5000

タム6003 1972年川渡
このタンク車は塩酸専用です。
所有者は鐵興社。マイナーな会社(失礼!)で、他では見たことがありません。
社紋は、英語の頭文字をあしらったもののようですね。
タム5000は数あれど、所有者がレアなので価値がある?


懐かしい貨車の紹介 タキ300

タキ4570 1971年小山
タキ300は濃硫酸専用タンク車です。
所有者は古河鉱業、足尾駅常備ですから、足尾線から来たのでしょう。 
傘をかぶったような社紋がかわいいです。

2017年11月1日水曜日

懐かしい貨車の紹介 シキ170


シキは長物車で、その中でもシキ170は大物の部類でしょうね。
まずめったにお目にかからないのですが
撮影旅行の途中で偶然見かけました。確か福島駅(1978年)です。
積荷は大型トランスみたいですね。貨車所有者が東芝ですから東芝製でしょう。
福島駅の近くに工場があったのでしょうか。