1989年のある日、片上鉄道を訪問しました。目的は乗りつぶし。
秋の天気の良い日曜日。お出かけです。
終点の柵原まで、ローカル線ののんびりとした車窓を楽しみました。
ローカル私鉄の経営は厳しく、無くなる前に一度は乗ってみたいと思ってました。
片上鉄道は1991年に廃止されたようです。
山陽本線のローカル列車で和気に到着。ここで片上鉄道に乗り換えです。
来た列車は1両、キハ702。元国鉄キハ07です。流線型の原型を良くとどめています。
キハ07に乗るのは初めてです。貴重な体験ができました。
終点までひたすらのんびり走ります。お客さんは少なく、ボックス席を占領し、窓を全開にして短い旅を楽しみました。
川沿いを走っていると、平行している道路から鉄道ファンが撮影していました。大型オートバイで列車を追いかけ、駅ごとに撮影。熱心なファンですね。
終点の柳原はこんな駅。小さいながらも洒落た駅舎です。鋭角の三角屋根が素敵ですね。
折り返しの発車までしばし休憩。グローブ白熱灯が郷愁を誘います。
夜ひとりだけで乗車していたなら、過去へ連れていってくれるような気がします。
帰りは片上駅まで乗車。途中の写真はありませんが、駅構内を散歩したようです。
青い客車があり、よく見たらオープンデッキじゃありませんか!!
通学用に使われたようですが、学生さんたちは車内に入らずにデッキにたむろしていたでしょうね。最後尾のデッキに乗ってみたかった。最高の展望車です。
正面が片上駅です。ここから赤穂線まで歩き、JRで帰りました。
奥にある小さな山、もっこりしていて面白いですね。模型レイアウトにありそうな形です。